導入事例

  1. HOME
  2. 導入事例一覧
  3. 採用の強さが、経営を強くする。経営者がビジョンを描き、必要な人材の採用に100%向き合う。企業成長を左右する、自社採用サイト経由のリクルーティングの重要性

採用の強さが、経営を強くする。経営者がビジョンを描き、必要な人材の採用に100%向き合う。
企業成長を左右する、自社採用サイト経由のリクルーティングの重要性

会社名
福島日産自動車株式会社
ホームページ
https://ni-fukushima.nissan-dealer.jp/
採用ページ
https://ni-fukushima-nissan.official.career/
従業員
630名(2020年5月1日現在)
福島県内に50を超える店舗数を有する日産ディーラー、福島日産自動車株式会社。

以前、「クラウドハウス採用」の事例インタビューを行った際は、ハローワーク掲載時よりも応募数が20倍以上増えると同時に、多忙な採用人事の採用活動効率も数十倍に上がるなど、とても大きな改善効果があった事例をご紹介しました。(https://jp.cloud-house.com/case/656/)

今回は、同社の代表取締役社長 金子 與志幸さんに、自社採用サイト経由のリクルーティングの重要性や、約1年半「クラウドハウス採用」を活用しての振り返りを行い、今後の見解についてもインタビューを実施しました。自動車ディーラー業界としての課題感や今後の展望など、示唆に富むインタビューになりましたので、ぜひご覧ください。
目的
  • 採用強化したいが人事部のリソースやノウハウがなく戦略的に行えていなかった体制の改善
効果
  • 誰でも使える採用クラウドサービスを導入し、1年半で30名程採用でき、今後の採用戦略にも大きな影響が出た

採用課題を感じ、ミッション・ビジョン・バリューも意識した採用戦略強化へ

まずは金子社長の考える「採用」の位置付けや重要性について教えてください。

最近は、経営の仕事の半分くらいは採用かなと思っていて、人・もの・時間のリソースをそこに割いています。

ただ、以前からそういう考えだったわけではありません。会社をどういうふうに見せたいかというブランディングを意識しながらマインドセットしたのは、1年半前に「クラウドハウス採用」導入をしてからですね。「クラウドハウス採用」の担当者に経営者が採用に入り込む重要性、企業のミッション・ビジョン・バリューという存在の大切さを教えていただきました。

それまでは、過去の延長線上で仕事をしていた側面もありましたが、今後の社会情勢を考えると、経営者がビジョンをしっかり描き、そのために必要な人材採用にコミットしていかないとダメだと思ったんです。

現在、御社の企業理念は、「温かい人と人とのふれあい。私たちは、地域密着で愛される企業を目指しています」を掲げています。そういったメッセージを出しつつ、どういった点が変わっていったのでしょうか?

大きな変更は4月からの経営体制の変更です。それに合わせて、企業ブランディングメッセージの発信と、誰もが働きやすい会社も目指し採用活動からの再強化に取り組んでいます。22年4月に前社長の金子與志人が退任し、私が社長を引き継がせて頂きました。

企業ブランディングについては、福島日産として地元福島への貢献、自動車を通じた豊かさ社会作りを促進したいと考え、「いち、はやく」という企業ブランディングを人気芸能人の吉川愛さんのご協力いただき推進しています。

2022年7月より開始した「いち、はやく」キャンペーン

「福島日産として福島のために何ができるのか」を追求し、福島のために何事も「いち、はやく」対応しようというコミットメントメッセージを発信することに決めました。福島の復興に対しても「いち、はやく」実現すること、福島日産の社員からお客様に対しても「いち、はやく」お客様のご希望にスピード感を持って応えようという強い想いを、この企業ブランディングメッセージに込めています。

福島県は人口減少、若者の外部流出や東日本大震災の影響などから社会課題先進地域と言われています。そのため、企業としてもただ売上を伸ばしていくだけでは生き残っていけません。人口が減るわけですから、少なくとも採用を強化しないと良い人は取れないことが基本で、さらに福島の生活基盤作りにも貢献していかないと外部への人口流出や人口減少は加速するわけです。そこで我々としては、どういった未来に向かって福島で企業として存在をしていくのかの再定義が特に重要と考え、明確なビジョン、ミッション、バリューを作りました。

お客様のカーライフシーンにとっても、車に何かあった際にいち早く福島日産を頼れるパートナーとして思い出していただけるような強いCS・ブランディングにするためにも、行動指針となるバリューは大事だと考えています。社員が感覚的に、属人的に働くのではなく、整った行動指針である企業バリューをもとに、お客様へ統一感を持った行動をすることは外せないと思います。

恥ずかしながら今まで弊社が採用に対する優先順位が低かったことも、このビジョン・ミッション・バリューの重要性の意識が向いていなかったことにつながっていると思います。

具体的にはどういうことでしょうか?

自動車ディーラー業界のビジネスモデルは、既存のお客様に何度もご利用いただくストックビジネス的な要素があります。そのため、新しい社員より、経験を積んだ社員がずっと同じお客様を相手にすることが多く、人材の流動性が低い企業としては良い環境でした。
しかし、それがあまりに続きすぎたことによって、採用とは何か?今の時代の採用手法について考える数が他業界企業に比べて明らかに少なくなり、結果としてゆっくり訪れて、採用問題が顕在化したここ数年で力強く対応できなくなってしまったんです。
当たり前ですが、採用は会社の最重要指標の1つですので、本来はどんな時もアンテナを張って見直し、テコ入れ検討をしていかねばならない話だと思います。

ありがたいことに、「クラウドハウス採用」に出会ったことで我々の採用の課題に早く気づくことができました。今からならまだ改善に向けて間に合うことも分かり、手遅れになる前に採用を強く見直したいと思っています。現在は採用チームの人員も増やして本気で強化を開始したところです。

今まであまり採用していなかった中途社員が入ることで会社はどう変わりましたか?

確実に組織のチーム力が上がったと思います。最初は店舗サイドから「また中途を採るの?」といった心配や不安そうな声も聞こえましたが、優秀な仲間が増えてくると、次第に既存のメンバーのやりがいやモチベーションも上がっていきました。

新卒主体の組織は先輩後輩の文化ができるのでロイヤリティは高いのですが、外部からの新しい文化や常識が入ってこないため自社の文化が正しいとなり、知らぬ間に井の中の蛙になるリスクがあります。今は時代の変化が早いですし、何より転職が当たり前になってきたので、人材を多様化させないと会社が強くならないと思います。中途を取り始めたことですぐに現場も変化に対応でき、会社が組織として強くなったことを感じます。

スピード感とミスマッチのない採用活動を行う上で、欠かせない手段に

2020年11月から約1年半「クラウドハウス採用」を活用してみて、良かった点や気づきはありましたか?

まずは1年半で30名ほどの採用ができたので、成果が出たのが一番です。その背景として、「クラウドハウス採用」を運営するTechouse(テックハウス)社の営業やカスタマーサクセス担当の方に採用ノウハウを教えていただいたことや、安価で高機能なクラウドツールを活用したシームレスな採用活動ができるようになったことが挙げられます。

具体的には、今まではハローワーク中心で中途応募がほとんど来なかったところから、「クラウドハウス採用」で自社採用サイトをIndeedなどのアグリゲーションサイトへの掲載に一括最適化し、地域や職種で検索した方々からの応募が増えたこと。また、人事部の社員が少なく対応リソースを割けていなかったので、情報を集めるのも、面接などの調整をするのも苦労していましたが、「クラウドハウス採用」は非常に簡単に使えたので、少人数組織でも問題なく利用できました。私も毎朝5分程は「クラウドハウス採用」の候補者管理画面にログインし、採用の進捗数字を見ながら採用チームと会話し、採用のPDCAサイクルを止めないことと採用結果の創出を意識しています。

金子社長自ら「クラウドハウス採用」を活用しているのですね!

人事の人数を増やすといっても数名の世界ですので、「クラウドハウス採用」の機能のおかげで採用業務をスリムにできるようになったのはとても嬉しかったです。あとは、求職者に向けてクオリティの高い求人情報を伝えられたことは非常に大きかったですね。「クラウドハウス採用」は募集要項のライティングもプロにお願いできるんです。私達だけで求人情報をを作ると「こんな人が欲しい」「こんな条件で働いて欲しい」という企業のエゴが多く出てしまうことが多く、求職者目線では魅力的なものにならないことがよくあります。求職者が欲しい情報の盛り込み方や見せ方や「クラウドハウス採用」のプロの専任ライターさんに整えていただいたことで間違いなく応募数は増え、採用への成果につながったと思っています。

以前は、条件のみを掲載することもありましたが、今は給与や休日などの条件に加えどんな情報で訴求すると求職者の感情にも刺さるかなどを考えながら情報発信できています。

もし、「クラウドハウス採用」がなければ、そのような対応は自社だけでできなかったと感じますか?

弊社でも不可能ではないかもしれませんが、やはりノウハウがなかったので難しかったのと、対応するにもとにかく時間はかかったと思います。特にコロナ禍は、今このタイミングで仕事が欲しいという求職者が多く採用市場に出てきていたので、スピード感とミスマッチのない情報発信が求められていました。

具体的には、コロナ禍の影響で観光業界や外食業界でお客様と接するプロとして活躍されていた方々の仕事が無くなったケースが社会的に問題になりました。しかし、その方達も生活のためだけに就職先を探すのではなく、仕事のやりがいも求めています。人と日々接するサービス業である、自動車ディーラーの仕事はその点でマッチしたのです。

また、私たちも地元である福島県の方々を元気にしたいという想いがあったので、クラウドハウス採用の求人ページを見ていただき、「会って話を聞いてみたい」と思っていただける発信を心がけました。実際、この数年で中途採用した人材の3割強は観光や外食などの業界からで、人と接する営業職などで活躍しています。

未来を見据え、採用を戦略的に行いたい企業の強い味方

#

コロナ禍で大きな変化があった自動車ディーラー業界ですが、今後はどうなっていくとお考えでしょうか?

まず世の中の大きな流れとして、2050年に自動車の排出ガスを実質0に目指すカーボンニュートラルに向けて業界が動いており、2030年には電気自動車(EV)などのゼロエミッション車が主流となります。これは私たちディーラーとしても商品展開や収益モデルが大きく変わることを意味しており、現在はそのカウントダウンに向けて会社がどのように変わっていくかの分岐点を迎えています。

だからこそ、今から若手を採用し育てていくことも重要な事業戦略なのです。弊社に関わらず、地域の企業は高齢化が進んでおり、管理職を中心に今後数年で退職する社員も多くいます。その未来も見据え、5年かけて採用の中身を大きく見直し、採用数も増やしていく計画を立てています

自動車業界の大きな流れの中で、今が大事なタイミングなのですね。御社は若手を採用していく上で心がけていることはありますか?

現在の福島県の状況を見ると、若年層の人口は減り、求人倍率は上がっています。そのため、まず私たちがどんな人材を求めているのかペルソナ像を明確にし、会社としての魅力も言語化しながら、自社に合う求職者に対して的確なコミュニケーションをとっていこうと考えています。曖昧ではなく的確な行動をとり、会社の魅力をしっかり伝えるには、「クラウドハウス採用」の活用が私達には欠かせません。

例えば、自社採用サイトでは営業職のやりがいを伝えることがとても大切です。若いうちに営業を経験すると、いろいろな仕事に応用できますし、転職や独立をする際に本人の困ることが減るからです。こういった発信をしている企業は同業では少ないので、求職者にとっても有益な情報になると思っています。

とても素晴らしいですね! 最後に、これから自社採用サイトを活用したい企業の担当者に向けてメッセージがあればお願いします。

自動車ディーラー業界は、採用を強化したいと思っているけど、採用に関わっている人が少なくてできないという矛盾を抱えている企業がとても多く、弊社もそうでした。

しかし、「クラウドハウス採用」なら導入時の最初の段階で採用ノウハウを提供していただいたり、誰でも簡単に使えるクラウドサービスなので、人事にかける人数が少ない企業にも、採用を誰かに全部任せられない経営者にも合っているサービスだと思います。私も毎日、管理画面にログインし採用状況をチェックするのが習慣になるくらい便利でわかりやすく、システム構築に多額の投資をしなくてもクラウド導入で簡単にはじめられるのも素敵だと思います。

採用を戦略的に行い成果を出したい企業にはおすすめのサービスです。

本日はインタビューさせていただき、貴重な意見も本当にありがとうございました!